文一総合出版は9日、「タマムシハンドブック」を発売した。
森の宝石と称される、美しい色模様が特徴の日本産タマムシ131種の識別図鑑です。1センチ未満の小さな種も、深度合成による標本写真で紹介しました。見わけるためのポイントはもちろん、分布や見られる時期、生態、発見難易度を掲載。タマムシの生活史や見つけ方、飼育方法のほか、コラムも充実。
表紙には小社初、PETホログラムフィルムを使用。表紙に散りばめられたタマムシたちが虹色に輝きます。ぜひお手もとに取ってご覧いただきたい一冊です。
- 内容紹介
日本産タマムシ科甲虫約220種のうち、131種を収録しました。深度合成による美しい写真を掲載し、大型種はもちろん、1cm未満の小さな種についても、色や模様、見わけるための特徴がよくわかります。
似ている種が多く同定が難しいナガタマムシ属については、背面からの写真に加え、識別の重要なポイントとなる側面（内側隆線）や腹面（前胸腹板突起）の拡大写真、オスの交尾器も掲載。
タマムシたちの冬越しやナガタマムシの色彩変異など、15本以上のコラムを収録しています。
- 日本産タマムシの属の見分け方
巻頭には「タマムシの生活史」「タマムシの見つけ方」「各部の名称」のほか、「日本産タマムシの属の見分け方」も掲載。
形態の説明と写真を見て、当てはまったら指定のページへ行くことで該当の属を見つけることができ、識別時に役立ちます。
- タマムシ成虫の飼育方法
タマムシ類の長期飼育は難しく、著者らも試行錯誤の段階ではあるものの、比較的うまく飼育できた方法を紹介しました。
このほか、標本の作り方や採集道具も紹介しています。
- 著者について
福富宏和（ふくとみ・ひろかず）
1980年、愛知県生まれ。名城大学農学部昆虫学研究室卒。現在、石川県ふれあい昆虫館に学芸員として勤務。日本昆虫学会・日本甲虫学会会員、石川むしの会事務局。著書に『日本産タマムシ大図鑑』（共著、むし社）、『昆虫館はスゴイ！』（分担執筆、repicbook）など。
山田 航（やまだ・わたる）
1991年、神奈川県生まれ。東京農業大学農学部昆虫学研究室卒。現在、会社員。日本甲虫学会、神奈川昆虫談話会会員。タマムシ科をはじめとする甲虫類の多様な形態や生態に興味を持ち、全国各地のフィールドで勢力的に調査をしている。
瑤寺 裕（たまでら・ゆたか）
1995年、静岡県生まれ。埼玉県育ち。東京農業大学に入学後、タマムシの研究を始める。同大学大学院農学研究科修士課程修了。現在は、北海道大学大学院農学院博士課程に在籍。潜葉性種を中心としたタマムシの体系学を専門にする。
尾園 暁（おぞの・あきら）
昆虫写真家。自宅のある神奈川県を中心に、さまざまな昆虫たちの暮らしを追う日々。日本自然科学写真協会（SSP）、日本トンボ学会会員。著書に『ネイチャーガイド日本のトンボ改訂版』『ハムシハンドブック』（文一総合出版）など。
- 商品仕様
書名：タマムシハンドブック
著者：福富宏和・山田 航・瑤寺 裕
写真：尾園 暁
発行年月日：2022年5月25日
書店発売日：2022年5月9日
定価：1,760円（本体1,600円＋10％税）
ISBN13：978-4-8299-8170-2
判型：新書判
ページ数：112ページ
電子版：2022年7月リリース予定
発行所：文一総合出版（東京・新宿）
